ある日、知人が私に、こんな事を聞いてきた。「最強日本人レスラーって、誰だと思う?」 私は躊躇無く、こう答えた・・・。日本プロレス史上、最強のプロレスラーは、アントニオ猪木である!と・・・・。
獅子王 アントニオ猪木
他の格闘技とプロレスと言うものを考えた時、必ず立ち止まってしまう所が「プロレスと格闘技と言う線引き」だと思う。
どこからどこまでがプロレスで格闘技なのか?正直オイラは未だに明確な線引きは出来ないでいる・・・。
特に様々なジャンルのプロレス、もしくはプロレスと証するもの(こう言う言い方は御幣があるのは承知の上)が乱立している現在、これに線引きしようと言うのがそもそもの間違いでは無いか?と、最近は思い始めた。
どんな、形にせよ「いかに楽しませるか」「それを見る側が、いかに楽しむか」結局はその二つに絞られるのだから・・・・。
話は横道にそれてしまったが、オイラが日本プロレス史上最も強かったと思うレスラーは純粋なプロレスと言うジャンルの中で話をすればジャンボ鶴田だと思っている。おそらく世界を視野に入れても五本の指に入ると思っている程だ。
なら、どうして私的1が「アントニオ猪木」なのか?ハッキリ言えば答えは無い!ただ言える事はプロレスこそ格闘技の集大成であり、キングオブスポーツであると言う事を証明し続けたレスラーはアントニオ猪木であると言うことだ・・・。
どんなに不利なルールでもリングに上がり、どんな状況下でもプロレスラーとして戦う。この姿勢こそが真のプロレスラーだとオイラは思っている。 かつて「プロレスは八百長」と呼称する輩のかっこうの的となった、モハメド・アリ戦やウイリアムス戦。結果こそ痛み分けと言う歯がゆいものではあったが、不利なルールの雁字搦め、それでもアリ戦では15ラウンドを戦い抜き、ウイリアム戦では猪木は肋骨にひび、ウイリアムスは肘を脱臼と言う壮絶な試合を展開した。プロレスの特性に手枷足枷をされての引き分けである、オイラはこの時点で猪木の勝ちだと思っている!
力道山の流れから来るプロレスが本流だとするならば、確かに猪木は異端児ではある、が、しかし、プロレスラーの強さを万人に証明したのも異端児猪木ではないか?とも思っている。 いずれにせよ、猪木世代のオイラは、猪木の見せる一挙手一投足に血沸き肉踊らせ、猪木がリング上で織り成す「プロレスと言う名の喜怒哀楽の舞」に一喜一憂した・・・。
語り出したらきりが無いので、この辺で「〆」と言う形に・・・オイラの中の英雄、アントニオ猪木。 まことにもって独断と偏見(ほぼ、感情論)による猪木1レスラー論ではあるが、多少頷いて頂ける部分があれば幸いでございます・・・。